深い所の筋を痛めた時の鍼治療
2024.09.05
50歳の男性が肩の痛みがあり来院
20歳のころ、ボクシングの練習をしていて、パンチをくり出した時、右肩関節に痛みが走ったとの事。
それ以来、腕の動かし方で関節に痛みが走るとの事。
現在に至るまで、マッサージ、整形外科通院等いろいろしたが、不良。
本人曰く「深い所に痛みを感じる」
病院でレントゲン検査しても何ら異常が見当たらない。
一般的に、スジ(筋肉、腱、靭帯)を痛めた場合、施術者が指先で触診し、そのスジの異常(よく表れる症状としては、凝り)
を感知し、針を刺入する訳ですが、今回のこの患者さんの場合、深い所で皮膚表面から触診できない。マッサージでは、
その部分は治せない。この場合、鍼治療が最適な訳です。
触診できないので、三次元で身体構造をイメージして針を刺入する訳です。
針が患部にあたると、独特な感覚が施術者の手に伝わってきます。
「糠に釘」のような針は効果無しです。
この男性患者の場合、3㎝程針を刺し入れて患部に当たりました。
私の手に独特な感覚が伝わってき、「効いた」と感じました。患者さんも独特な感覚を体感したようで、顔を少ししかめ「ウッ」と声を出しました。
針を抜き、肩を動かしてもらったら、楽に動かせるとの事。数十年の痛みがなくなったので、「エッ」といった表情をされていました。
「様子を観てスッキリしなかったら、また来て下さい。」とお願いしました。
その後6ヶ月経っても連絡がありませんでした。
「良くなった」のではないかと勝手に判断しているところです。
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