脳の混乱
2019.03.14
脳の混乱
わたし伊牟田は、芸術というものが、よくわからない。
絵画にしても、「これは、すばらしい絵ですよ。」と言われれば、そのように見えてくるし、「たいした絵ではない。」と言われれば、又そのように見えてくる。
全く美についての鑑識眼に自信がない。
最近 と言っても少し前からになるが、破れたジーパンを着用している女性を多く見かける。果たしてこれは「ファッション」なのか? 「貧しいが故の格好」なのか?
判断に困る事がある。
その時は、総合的観点より判断している。
ジーパン以外の上着また持ち物が、それなりのブランド等であれば、このジーパンは「ファッション」と判断し、その結果、その破れたジーパン姿が妙に素敵に見えてくる。それ以外の条件の場合「かわいそう」に思えてくる。
7~8年前の事であるが、室内(自宅)で着用しているステテコが破れて、風が通り、随分と快適で、よく着用していたことがある。
仕事を終え、家に帰ると(当時87歳になる父が、近所のマンションで一人暮らしをしており、夜、私は、そちらに寝泊まりに行っていました。)父が、嬉しそうに「やぶれたステテコ縫ったよ」との事。
見てみると、破れた所を、しっかり縫ってありました。
心の中で「ア~ア」と言ったものの、父には「アリガトウ」と答えました。
その後、そのリニューアルされたステテコを、二度とはくことはありませんでした。(薄情な私でした。)
戦争又敗戦の食べ物、着るものも十分になかった時を体験した人達にとっては、破れた衣類を見るのは、いたたまれないのかも知れない。
丁度 我々位の(60歳代後半で、戦争体験はないが、戦争の悲惨さは、見聞きし、少しばかり想像できる年代)人間にとって、これは「美」なのか否か 判断するのに、脳が混乱するのは、やむを得ないのかも知れない。