咳とお灸
2019.10.27
咳とお灸
咳が長く続くと、辛いものである。
咳をする場合、全身の筋肉を使うので、筋肉痛が起こり、体力を消耗する。
患者さんの女性(40代)から、ある相談を受けました。
「私の妹なんですけど、咳が止まらず、もう二ヶ月位経ちます。病院に行き診察を受けてはいるのですが、」
妹さんのドクターは「気管支炎になっています。お薬を出しますから、それを飲んで様子を観て下さい。」と言ったとの事。
その薬を飲んでも、咳は止まらず、本人はクタクタ。
それで、私に相談したという次第。
患者さん「先生、何か良い方法はないんですかね?病院に行っても、良くならないし、東洋医学で何とかなりませんか?」
伊牟田「そうですね。だったら、お灸をしてみては?」
患者さん「妹は遠いところに住んでいるので、こちらには通えないんですが」
伊牟田「呼吸器のツボは、上背部にあるので、そのツボを教えます。毎晩家族の方が、その場所にお灸をすえてみて下さい。」
それから、指示したツボに毎日、お灸(せんねん灸)をしたとの事。
そのツボにお灸をしたら、日増しに症状が軽減し、一か月したら、すっかり咳の症状が無くなったとの事。本人、大変喜んだみたい。
今から40年前(私が鍼灸院に住み込み、勉学修行していた頃は、直接灸(直接皮膚にお灸する)をされる患者さんは多かったのですが、最近は、直接灸は敬遠される。灸痕が皮膚に残るのが嫌らしい。
せんねん灸は、間接灸の為、皮膚に痕が残る事はない。
私の治療院では、煙の出ないせんねん灸を使って施術している。
もうすぐ11月、
寒くなってくると、冷えによる疾患も増えてくる。
冷えによる症状(痛みや凝り等)には、お灸がよく効く。
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