適材適所
2019.03.06
適材適所
人には、何かしら特徴があるものである。
昔、甲斐の国(現在の山梨県あたり)に武田信玄という、めっぽう強い武将がいた。
家臣に「皆は、よく戦っているか?」と尋ねましたら「それが、山本熊五郎(仮名)という者、侍の家に生まれながら、めっぽう弱い。戦場に連れていくと、後ろの方で、震えておりまする。困ったものです。」
信玄「鍛えてもダメか?」
「無理と思われまする。」
「何か取柄はないか?」
「時間があっても、戦に役立つような武術の練習など、やっているのを見たことがありません。ダメです。あれは」
「そやつは、いつも何をやっているのだ。」
「つまらん他人の噂話ばかりしております。どこどこの誰と、どこどこの誰が仲がいいとか。」
「そんな話をしている時は、目が輝いておりまする。」
信玄「では、そいつは戦場に連れて行かなくて良い。
その代わり、城内の人間の動きを随時、報告させよ。」
(当時は戦国時代であり、敵方への内通者、スパイも多くいたらしい。)
熊五郎に、城内報告係の任を命じたところ、本人ことのほか喜んだ。
戦に行かなくて良い。すきな噂話はできる。
その後、熊五郎は仕事に励み、信玄の覚え、めでたかったとの事。
現在も、仕事はできないが、宴会の幹事さん等、やらせたら、張り切っちゃって、抜群の力を発揮する人がいます。
チームワークが良くなり、結果、会社の業績向上に貢献する事になる。
これも、適材適所?
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