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突発性難聴

2018.06.25

突発性難聴

 

当院に、突発性難聴について問い合わせをされる患者さんが多い。

中高年の女性に多いようである。

 

「難聴は治りますか?」と質問されるが、はっきりと「治ります。」と言えないのが実情である。

治る場合もあれば、治らない場合もある。

症状は改善されるので、治療した方が良い事は確かである。

 

突発性難聴と一言で言っても、症状は様々である。

難聴以外に、耳鳴りがあったり、耳閉感、又、めまいの症状をおこす事もある。

 

耳の器官(内耳)の機能異常である事は間違いない。

 

耳の専門医である耳鼻科のドクターが、なかなか治せないで苦労する事は、よく聞く。

ステロイド剤の点滴、高圧酸素吸入など、処置するが、改善が難しく、東洋医学に活路を見出すべく、患者さんは来院される。

 

東洋医学の専門用語に、瘀血(おけつ)症という言葉がある。

 

使い古した、どす黒い血が、身体の一部に貯留すると、組織が酸欠をおこし、正常な機能を維持できなくなる。

瘀血を排除すれば、酸素に満ちた新鮮血が循環し、組織が正常機能を取り戻す。

 

 

突発性難聴の患者さんを触診すると、頚、肩が異常に凝っている。

頚、肩が凝って瘀血があると言う事は、上頚部の深部にある内耳にも、瘀血がある事を意味する。。

この凝った部分に、はり治療やマッサージを施し、血液循環を改善させる事によって、内耳の部分の瘀血も改善される。

それに応じて、耳の諸症状が改善されてくる。

 

症状変化は、かなり個人差があり、すぐ改善される方もいれば、ゆるやかに改善していく方もいる。