薩摩鶏(さつまどり)とブロイラー
2018.06.24
薩摩鶏とブロイラー
薩摩(現在の鹿児島)には、薩摩鶏という鳥がいる。
闘鶏で軍鶏(しゃも)という気性の荒い鳥がいるが、この血を引いているらしい。
今から約50年前、田舎(鹿児島)で高校生暮らしをやっていた時、受験勉強ばかりしていたら、頭がおかしくなると思い、趣味として鳥の世話をしていた。
ブロイラーの雄を飼う機会があり、雛の時から成鳥になるまで育てた。(ブロイラーは一般の地鶏より成長が早く、肉として出荷するのも早い。)
それだけ筋肉はブヨブヨで軟弱である。市場価格も安い。
ある日、となりの親戚のおじさんが飼っている薩摩鶏が、つがいで庭に放たれていた。
試しに、その場所に、私が育てたブロイラーを鳥小屋から出してみた。
薩摩鶏の雄とブロイラーの雄が、お互いを認め、スーと寄ってきて戦闘態勢に入った。
首筋の毛を立ててお互い威嚇している。
つぎの瞬間、同時に跳んで足蹴りを食らわせた。
さて、その後どうなったでしょうか?
薩摩鶏の方は、蹴ったあと、地面に微動だにせず、すっと立っている。
ブロイラーは、うしろ向きに一回転し、そのあと、尾っぽを縮め、とんでもないキーキー声を出して、隣家の床下に逃げて行きました。
同じ体格に見えたのに、これ程までに、筋力の違いがあるとは。
やはり血統というものは、あるんだなと痛感させられました。
地鶏の焼き鳥は美味しいが、値段は高い。
ブロイラーの焼き鳥は安いが、味はもうひとつ。
最近は地鶏焼き鳥にこだわっている。贅沢かな?
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